葬儀の正しい服装(男性)
男性は紋付羽織などを着用しますが、白襟は外しておきましょう。
女性の場合と同様に、五つ紋を選びます。僧侶の羽織袴は黒羽織と呼ばれます。ほとんどの場合、正絹で作られています。袴も正絹で作られていることが多く、畳敷きの草履も使われています。男性の着物に関しては、専門家によって、準正礼装と略礼装とで大きく意見が分かれています。準礼装を取り上げない場合もありますが、準礼装と略式礼装には違いがあり、準礼装は正規の礼装と同じです。そのため、両者を区別するのは非常に難しい場合があります。フォーマルスーツとそれ以外に分けて考えた方が適切でしょう。また、羽織や袴の着用を求めるものもあれば、必要ないと考えるものもあります。生地の色については、落ち着いた色で良いという人もいれば、黒を好む人もいます。ただし、専門家の間でも意見が分かれているので、フォーマルな冠婚葬祭以外は洋装を選ぶのが無難かもしれません。男性の洋装では、モーニングコート（上着・ベスト・パンツの3点）が正式な選択となります。この男性の冠婚葬祭の服装も黒で、ジャケット、ベスト、靴、ネクタイが黒になっています。パンツは黒かストライプのものを選びます。金属製のものを使用する場合は、銀色のものにします。ベストの白い襟は外します。これは、お祝いのためのものだからです。モーニングコートという言葉があるように、お通夜では使わない服装です。お通夜では黒のスーツ（セミフォーマルな服装）を着用することが推奨されています。しかし、わからない場合は、葬儀社の方に何を着ていけばいいのか聞いてみるといいでしょう。黒のスーツ（ブラックフォーマル）を着用します。ネクタイや靴下、靴の色はフォーマルと同じになります。スーツはダブルでもシングルでも構いません。ブラックビジネススーツではなく、礼服をお選びください。略礼服の場合は、一般的な地味な色のスーツ（ダークスーツ）を着用しても構いません。ネクタイは黒が一般的ですが、ストライプなどの目立たない柄のものであれば問題ありません。男性が身につけるアクセサリーですが、結婚指輪はOKです。ネクタイピンやカフスボタンは基本的に禁止されています。ただし、ネクタイピンについては、女性と同様にオニキスやパールの着用が認められています。ただし、そういったアクセサリーは必ず身につけなければならないわけではありませんので、迷った場合は身につけないという選択肢もあります。
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